職場で起こるハラスメントは24種類もある!経営者も労働者も必見!

パワハラセクハラなどのハラスメント行為は、現在約36種類あると言われています。

その中でも、職場(会社内)で起こる可能性があるハラスメント行為の24種を紹介します。

有名なものから、そんなことまで?といったものあり、とくに経営者や管理職の方、人事労務担当者は、どんなものがあるかを知っておく必要があります。

社労士5000

ハラスメントとは

ハラスメントとは、他者に対する発言や行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

これを当事者の立場や環境、行為の内容などによって細分化したものが、「○○ハラスメント」などといった形で世の中に知られているのです。

職場で起こりうるハラスメントまとめ

ハラスメント行為は職場で起こることといったイメージですが、約36種類あると言われているハラスメント行為の中には、職場での行為以外も含まれていますので、職場で発生する可能性が高いもののみをピックアップします。

パワーハラスメント(パワハラ)

肉体的・精神的な嫌がらせや、有給取得の拒否など制度利用の妨害をされたりすることがあたります。

パワハラは上司・部下などに関わらず、同僚間でも発生します。

セクシャルハラスメント(セクハラ)

職場上の立場を利用して、性的な言動や行動、身体に触れるなどの行為によって就業環境が害される場合などを指します。

セクハラは、男性から女性に対する嫌がらせというイメージがありますが女性から男性、同性間でも成立します。

マタニティハラスメント、パタニティハラスメント(マタハラ、パタハラ)

妊娠や出産、子育てをきっかけとして職場で精神的・肉体的な嫌がらせをしたり、休暇取得の妨害や制度利用による人事評価の低下などの不利益な取り扱いをする行為を指します。

パタハラは、上記の男性版です。

モラルハラスメント(モラハラ)

精神的な攻撃を目的とする叱責なの行為を指します。

個人の生き方や価値観などといった人格を否定するような言動などが特徴です。

ケアハラスメント(ケアハラ)

家族などの介護を行う労働者に対して、介護休暇取得の妨害や嫌がらせなどの行為を指します。

パーソナルハラスメント(パーハラ)

個人的な理由によって嫌がらせ行為を指します。いわゆる「いじめ」と呼ばれる行為全般がパーハラにあたります。

ラブハラスメント(ラブハラ)

恋愛に関する話題を執拗にすることや、詮索することで不快な思いをさせる行為を指します。

よくあるのが、彼氏や彼女が居るかどうかを詮索することは、本人が不快に思えばこれにあたります。

エイジハラスメント(エイハラ)

年齢に対する差別的は発言、扱いや嫌がらせなどを指します。

若い世代の者に対する「今どきの若者は・・・」といった発言、中高年の社員に対し「出世している同世代と比べて、使えない」などといった発言や、無視するなど人間関係を切り離すような行為はこれにあたります。

リストラハラスメント(リスハラ)

リストラ対象者に対して行われる嫌がらせや過度な退職勧奨を指します。

自主退職をさせるための配置転換や自主退職をするよう精神的に追い詰めるといった行為などがリスハラにあたります。

テクノロジーハラスメント(テクハラ)

PC操作などIT機器に慣れている社員が、機械の操作に疎い社員に対して専門用語を使ったり、嫌がらせ行為などを指します。

部下から上司に対して行われることもあります。

ソーシャルハラスメント(ソーハラ)

職場での立場などを利用して、SNSなどのソーシャルメディアでの評価の強要や、同意なく写真など個人がわかるような投稿、また、友達申請などを無理やり承認させたり、連絡先などを無理やり聞くといった行為を指します。

終わらせハラスメント(オワハラ)

企業の採用活動の際に、内定辞退を防ぐために他の企業の就職活動をさせないような働きかけをする行為を指します。

競合他社などの面接日に内定者研修や説明会などを入れて拘束したり、就職活動を終わらせるための誓約書を書かせたりする行為は、オワハラにあたります。

ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)

「男らしい」「女らしい」などの社会通念的な性差別を指します。

性別だけで業務とは関係のないことを強要することは、これにあたります。

テクスチュアルハラスメント(テクハラ)

「女性ではこんな文章は書けない」「男のくせに女々しい文章」など、文書に関する性差別や嫌がらせを指します。

マリッジハラスメント(マリハラ)

独身者に対して未婚を理由に馬鹿にしたり嫌がらせをする行為を指します。

「だから結婚できない」「結婚しないから出世できない」などといった発言がこれにあたります。

レイシャルハラスメント(レイハラ)

国籍などによる人種的差別的な発言や行為を指します。

国に対する勝手なイメージによって個人の性格や能力を決めつけることなどがあたります。

ソジハラスメント(ソジハラ)

LGBTなど、性自認や性指向に置いてマイノリティにあたる人に対して行う差別的言動や行為などを指します。

レリジャスハラスメント(レリハラ)

特定の宗教を信仰する人に対する差別的言動や行為を指します。

反対に、執拗な宗教勧誘などもこれにあたります。

ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)

血液型によって個人の性格などを決めつけて差別する言動や行為を指します。

「~型だから、○○できない」などといった、関係性に根拠のない発言などがこれにあたります。

スモークハラスメント(スモハラ)

非喫煙者が、喫煙者によって受動喫煙を強いられたり、喫煙を迫られたりすることを指します。

また、タバコ休憩などによる実労働時間の格差などについてもスモハラと呼ぶ場合があります。

アルコールハラスメント(アルハラ)

飲酒の強要や飲めない人への配慮をしない言動や行為を指します。

内容によっては、強要罪などの刑事責任を問われる可能性もあります。

エアーハラスエント(エアハラ)

エアコンや暖房などの風を特定の人間に当たるようにしたり、過度に高い(低い)温度を強要したりするなど、相手の体調を崩させる目的で空調を調節したり、配慮をしない行為を指します。

スメルハラスメント(スメハラ)

匂いによって、周囲の人を不快にさせる行為を指します。

体臭や口臭などといったものや、香水の付け過ぎなどもこれにあたります。

カラオケハラスメント(カラハラ)

カラオケが苦手や嫌いという人に対し、立場を利用して無理やり歌わせようとしたりカラオケに連れて行ったりする行為を指します。

まとめ

一般的な会社で起こりうるものとしても、これだけの数があります。

こんな事までも!?と思うかもしれませんが、受ける方からすると非常に嫌な思いをしています。

経営者や管理職、人事担当者の方は、どういったことがハラスメント行為にあたるのか、知っておく必要があるでしょう。